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2011年11月

2011年11月26日 (土)

クロスミッション開発中

皆さん、こんにちは。

 

本日は以前にお伝えしました、

アルファロメオ105系用クロスミッションの開発模様を少しだけ紹介します。

 

オリジナルは1950年代に作られた、

当時世界最高水準のトランスミッションだったと思われます。

今では当たり前になっている機構などが随所に採用されており、

当時の技術力の高さがうかがえます。

 

生産終了から30年以上経った今でも

世界中で愛されている素晴らしいクルマのトランスミッションです。

 

それを今回は現代の技術でより扱いやすく、耐久性を上げ、

そしてオールドモデルのネックである消耗部品の供給にも安心して対応できるよう

改良してしまおうというコンセプトの元、開発しております。

 

話がそれてしまいましたが、 

以前に弊社広報担当が開発情報をリーク(笑)してしまい、

挙句、先日のSEMAショーにまで持って行ってしまったため、

国内、海外いろいろなところから反響をいただき、

嬉しい半面、開発担当者としては少々焦っております(汗)

 

ギヤ自体は以前にもお伝えしたとおり

試作段階までできていたのですが、

今日はさらに進んだものをお見せします。

Img_0084

画像でおわかりでしょうか?

 

詳しい方ならわかると思いますが、

シフトフォークの試作が出来上がりました。

 

オリジナルから50年以上の時を経て、

材料から加工、表面処理など、現代の技術を投入した一品です。

Img_0086

シフトレバーにかかるブラケットもシャフトと別体で製作しています。 

シフトストロークもノーマルよりショート化しました。

 

各所を煮つめ、実走テストまでにはもう少しかかりそうですが、

頭の中ではもう次のステップへ進んでますよ。

乞うご期待!

2011年11月21日 (月)

OS-88 オーバーホール

皆さん、こんにちは。

 

さて、本日はOS-88のオーバーホール風景をご紹介したいと思います。

OS-88ってなんだ?

とおっしゃる方はこちらへ・・・

http://www.osgiken.co.jp/pro_spec/rb26sq-tm.html

 

この製品、大きい割に結構な精密機械なので、

基本的にはすべて自社にてオーバーホールさせていただいております。

 

今回届いたMTは前回オーバーホールから4年程経過しています・・・。

まずは梱包を解いて初期確認をするんですが、

このMT・・・内部でパーツが破損しているようでギヤが回りません(汗)

 

仕方がないのですぐ分解です。

Img_0066_2

Img_0064

分解してみると、やはり内部パーツが破損していました。

ここからさらにバラバラにしていきます。

 

Img_0076

分解して、洗浄を終えたパーツ群です。

 

これから各部詳細をチェック及び測定していきます。
Img_0071_2

シャフト類は歪みや振れなども測定します。

・・・あっ!画像に指が! お見苦しいモノをすみません。

 

Img_0077


スライダーは上の画像のようにツメの部分が丸くなってしまっています。

このスライダーは・・・寿命が近いです。

Img_0078

各ギヤのドグリングをチェックです。

 

やはり、スライダーが噛み込む部分は削れてますね。

 

とまあ、このように各部詳細にチェックし、

消耗部品に関しては

交換が必要かどうかのレベルを設けて見積りをお出しし、

最終的にはお客様の判断を仰いで組み立て作業を開始します。

 

弊社ではすべてのOS-88にシリアルナンバーを設けて、

そのMTに使った部品ロット、

組み込んだ内容、

オーバーホールの履歴とその内容など

かなり詳細なデータを残しておりますので、

必要な時にはそのデータをすぐに取り出せるようになっています。

 

次回は組立編!・・・と言いたい所なんですが、

組立時は集中して作業するため

画像をとる暇もなく、たぶんムリです。

ゴメンナサイ・・・。

2011年11月15日 (火)

やっと入荷しました。

皆さん、こんにちは。

 

本日やっと待ちに待った部品が納入されました。

Img_0058

OS-88シーケンシャルミッション用のスライダーとシフトフォークです。

 

消耗品の割に非常に手間がかかることから

なかなか大量生産できないのですが、

今回は久々の大量入荷です。

 

 

おかげさまでOS-88も販売から9年経過し、

数百基ものお買い上げをいただいておりますが、

その分新規注文にプラスしてオーバーホール依頼も増えるわけで・・・。

お待たせしている皆様申し訳ありません。

もう少しでお手元に届くと思います!

2011年11月11日 (金)

ミッションのしくみ 初級編

みなさん、こんにちは。

最近、急に寒くなりましたが風邪などひいてませんでしょうか?

 

さて、本日のテーマは・・・

”ミッションのしくみ”

について少し解説しようかと思います。

 

今更そんなこと・・・と玄人の皆さんは思われるかもしれませんが、

普段なかなか目にすることのないものだと思いますので

わからない方のためにも少しお話を…。

Img_0057_2



上の画像は基本的なFRレイアウトのトランスミッションの中身ですが、

これを利用して解説したいと思います。

 

画像にあるように

まず、エンジンからの出力はクラッチを介してインプットシャフトへ入力されます。

その後一度カウンターシャフトへ減速入力されるのですが、

これを”一次減速”と呼びます。

 

この減速比を変えるだけでも全体のギヤ比が変わるので

ファイナルギヤを変えるのと似た効果があります。

 

ちなみにFF車用のミッションの場合、

そのほとんどに一次減速はなく

カウンターシャフト=アウトプットシャフト

となっています。

 

カウンターシャフトへ伝わった力は次にアウトプットシャフトへ付いている

各ギヤへ入力されます。

 

・・・ここで、疑問です。

各ギヤと言っても全部のギヤが回ってるじゃん??

全部のギヤに入力されて・・・どうなるの???

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

実はアウトプットシャフトにくっついて一緒に回っているように見えるギヤ自体は

アウトプットシャフトに直接くっついているわけではなく、

それ単体では空回りしているんです。

 

ギヤとギヤの間にある部品がおわかりでしょうか?

この部品(カップリングスリーブと呼びます。)がアウトプットシャフトと一緒に回転していて、

この部品と各ギヤがドッキングすることによって初めて

アウトプットシャフトに力が伝わります。

 

言い換えればこの部品がどのギヤともくっついていない状態がニュートラルです。

 

皆さんがシフトレバーを動かす時、

それはこのカップリングスリーブを動かす

ということなんですよ。

 

ちょっと急ぎましたが

なんとなくミッションのしくみが理解していただけたでしょうか?

 

また機会がありましたら何か掘り下げて解説したいと思います。

2011年11月10日 (木)

はじめまして。

はじめまして。

トランスミッション開発担当のRと申します。

今回から私がトランスミッションに関する情報をお届けします!

文才があるわけではないのでお見苦しい点も多々出てくると思いますが

よろしくお付き合いいただければと思います。